公認初段・弐段・参段(1〜3段)の取得には、所属連盟での審査と必要な手続きを経て、指定された昇段審査会に臨む必要があります。本記事では、東京都空手道連盟を例に、公認段位を取得するまでの流れと、審査当日の詳細な流れ・注意点を解説します。これから昇段審査を受ける方は、ぜひ参考にしてください。
公認初段〜参段を受審するまでの流れ(東京都の場合)
東京都空手道連盟で公認段位(初段〜参段)を受審するには、以下のステップを踏む必要があります。
- 東京都空手道連盟に加盟する区市町村連盟の道場に入門し、日々の稽古を積みます。
- 所属道場での昇級審査を受け、1級(茶帯)を取得します。
- 所属連盟に確認の上、道場で1級取得後、公認1級の認定を東京都空手道連盟に申請します。(※この時点で全日本空手道連盟・東京都空手道連盟への競技者登録が必要です)
- 東京都空手道連盟での書類審査を経て、公認1級の免状(認定証)が発行されます。
- 東京都では公認初段〜参段の昇段審査会が年2回(春・秋頃)開催されます。受審可能な時期になったら、所定の要領で昇段審査の受審申請を行います。(※審査会当日までに全日本空手道連盟・東京都空手道連盟への登録を継続している必要があります)
- 審査会当日は、例年、東京江東区辰巳に所在する日本空手道会館にて昇段審査が実施されることが多いです。(会場が変更される場合もあります)。
次に、実際の審査当日の詳細な流れと注意点を確認しましょう。
公認段位審査当日の流れ(東京都の場合)
※以下は東京都で公認段位審査会が行われた際の一例です。本サイトのような詳細は公式の案内がないため、年によって進行が変更される可能性があります。過去の審査の流れを参考までにお伝えするものです。
集合・待機
審査会当日、会場となる日本空手道会館4階の大道場が受付・待機場所です。受審者はエレベーターを使用できないため、階段で4階まで上がります。4階大道場入口付近には受審者一覧が貼り出されており、自分の氏名・所属・受審番号が記載されています。まず到着したら自分の受審番号を確認し、しっかり覚えておきましょう(審査当日は名前ではなく番号で呼ばれます)。
受審者は2階の更衣室で空手衣に着替えます。審査が形から始まる場合、この時点では組手用の防具(ボディプロテクター等)は着けずに空手衣に着替えておきます。また、空手衣の下にTシャツ等を着る場合は白色のものに限られます。空手衣に道場や連盟の胸章・ワッペンが付いている場合は、白い布で覆って隠す必要があります(忘れた場合は当日会場で白テープを借りて応急処置をする人もいますが、あくまで例外と考えましょう)。
待機中、4階大道場の武道マット上でウォーミングアップ(準備運動)を行うことができます。この待機場以外に体を動かせるスペースはないため、他の受審者と譲り合って準備運動を行いましょう。
形審査
予定時刻になると昇段審査会の開会式が始まり、審査員の先生方の紹介や当日の注意事項の説明があります。
開会式終了後、係員から「初段を受審する◯番から◯番の方は、防具も持ってお集まりください」などとアナウンスが流れます。呼ばれた受審番号の受審者は、組手防具・タオル・飲み物・貴重品などをすべてバッグに入れて持ち、係員の指示に従って2階の中道場(試合場)へ移動します。移動後は中道場前の廊下で、自分の荷物とともに待機します。
準備が整い次第、係員の案内で指定された受審者グループが中道場(審査会場)内に入場します。なお、中道場で行われる審査は保護者や指導者であっても見学できず、受審者本人のみ入場可能です。中道場には試合コート外に椅子が並べられており、受審者は着席して待機します。そして審査員から「◯番の方」と番号で呼ばれたら、立ち上がって指定された位置で形を演武します。演武を終えた受審者は自席に戻り、グループ全員の形が終了するまで待機します。
組手審査
形審査終了後、係員の誘導で受審者全員がいったん廊下に退出し、続いて組手審査の準備を行います。同じ階の更衣室で迅速に組手防具一式を装着しましょう。(※小学生など低年齢の受審者は、誰の助けも借りずに素早くフル防具を着用できることが求められます。これも審査の一環です。)
防具の装着が完了したら、係員から指示があるまで廊下で待機します。拳サポーター(グローブ)やメンホー(面防具)の装着タイミングについて案内があった場合は、それに従ってください。
準備ができると、係員の案内で「◯番から◯番の方は中道場へお入りください」と呼ばれ、指定された受審者グループが組手審査のため中道場に入場します。
中道場では再びコート外の椅子に座って待機し、自分の組手試合の順番を待ちます。審査員から「◯番の方 対 ◯番の方」と番号で組み合わせを告げられたら、コートに入り組手を開始します。組手試合は勝敗を決めるものではなく、制限時間内での攻撃・受けやルールの理解度がチェックされます。
試合が終わったら、再度椅子に戻って待機します。ここでメンホーは外して構いません。ただし、審査員から「もう1試合行います」等の指示があった場合や、複数回試合を行うカテゴリの場合は、メンホーを着けたまま待機します。審査員の指示をよく聞いて対応しましょう。
自分のグループ全員の組手審査が終わると、係員の指示で受審者全員が廊下に退出します。廊下には次の組の受審者が既に待機している場合があります。達成感で気が緩みがちですが、周囲に配慮しつつ自分の荷物を持って静かに更衣室へ戻りましょう。
審査後
更衣室で空手衣から私服に着替えます(※シャワーは使用禁止)。着替えが終われば、そのまま解散・帰宅となります。それぞれ各自のタイミングで会場を後にして構いません。小学生を率いて団体で来ている方や保護者の方は、審査終了後の集合場所を決めておくと良いでしょう。(例:一度4階大道場に戻り、保護者や引率の指導者と合流してから帰宅 など)
審査会の結果は、通常、審査日から2〜3週間後に所属する区市町村連盟の理事長や事務局長を通じて各道場に通知されます。合否の連絡は所属道場の指導者から受審者本人に伝えられるでしょう。また、合格者には審査から約2ヶ月後、公認段位の免状(賞状形式の認定証)が所属連盟の理事長・事務局長宛てに送付され、後日所属道場を通じて受け取ることができます。
以上、東京都での公認初段〜参段昇段審査の流れを解説しました。昇段を目指す皆さんの参考になれば幸いです。
よくある質問(FAQ)
Q. 東京都の公認段位審査はいつ開催されますか?
A. 東京都では公認初段〜参段の昇段審査会が通常年2回(春と秋)開催されます。
Q. 審査結果や免状はいつ受け取れますか?
A. 審査結果は審査実施から2〜3週間後に所属連盟を通じて知らされます。合格者には審査約2ヶ月後に公認段位の免状(認定証)が所属連盟経由で授与され、各道場で受け取ることができます。
Q. 審査当日は何を持参すれば良いですか?
A. 組手防具一式(小学生はメンホー含む)、空手衣・帯、必要に応じて白い下着シャツ、タオル、飲み物、予備の着替えなどを持参しましょう。なお、空手衣の胸章やワッペンは白布で隠す必要があります。
監修・参考情報
調査・監修:河合聡志(世田谷区空手道連盟 事務局長)
Googleの無料サービスを活用し、空手大会の集計から発表までをデジタルで完結させる仕組みを構築。2025年以降はAIを活用したデータ整理の省力化を模索。


