空手道の資格 公認審判員

空手の資格

【最新版】空手の公認審判員資格とその要件一覧|全国・地区・都道府県別に解説

空手道の公式試合に不可欠な公認審判員の資格制度について、全国・地区・都道府県別の資格要件や更新条件を詳しく解説します。形審判員・組手審判員の費用や年齢制限、必要な段位や資格も一覧で確認可能です。

公認審判員とは?資格の基本情報

空手道における公認審判員は、全国・地区・都道府県レベルの試合において、公正な判定を行うために必要な資格です。上位資格を取得している場合は、下位の審判業務も兼任可能です。

  • 資格有効期限:取得した次年度から3年後の3月31日まで
  • 更新方法:有効期限内に指定の更新講習会を受講
  • 定年:満65歳(更新可能)
  • 審査会開催:原則年1回(全国・地区は全空連または地区協議会、都道府県は地元連盟が実施)

組手審判員の資格要件一覧

種別 公認段位 技術資格 空手道暦 審判歴 年齢 区分と資格 費用(新規)
全国組手審判員 4段以上 公認空手道コーチ1以上 10年以上 地区組手審判取得後5年以上 25歳以上 A級 当該年度の審査により認定された者。全国規模の監査役、主審、副審。 25,000円
B級 全国規模の副審。地区規模の監査役、主審、副審。 25,000円
地区組手審判員 3段以上 公認空手道コーチ1以上 5年以上 都道府県組手審判取得後2年以上 20歳以上 A級 当該年度の審査により認定された者。地区規模の監査役、主審、副審。都道府県の監査役。 20,000+15,000円
B級 地区規模の副審。都道府県の主審、副審。 20,000+15,000円
都道府県組手審判員 2段以上 3年以上 18歳以上 A級 都道府県の主審。 5,000+5,000円
B級 都道府県の副審。 5,000+5,000円
C級 全国組手審判員、地区組手審判員で、昭和61年以前に資格を取得し、推薦段位保持者並びに公認段位を保持しない者は全国組手審判員C級、地区組手審判員C級とする 新規なし

2025年2月の規定変更により、一部条件が緩和されました。

区郡市大会の審判員制度については、各団体にお問い合わせください。一例として東京都世田谷区の『世田谷区空手道連盟』の事例はこちらからご確認ください。

形審判員の資格要件一覧

種別 公認段位 審判 技術資格 年齢 権限 費用(新規)
全国形審判員 A級 6段以上 全国形審判員B級のほか、公益財団法人日本スポーツ協会公認空手道コーチ3以上の資格保持者 満36歳以上 全国規模の審判 25,000円
B級 地区形審判員資格保持者 全国組手審判員のほか、公益財団法人日本スポーツ協会公認空手道コーチ3以上の資格保持者 全国規模の審判 25,000円
地区形審判員 A級 5段以上 地区形審判員B級のほか、公益財団法人日本スポーツ協会公認空手道コーチ2以上の資格保持者 25歳以上 地区規模の審判 20,000円+全空連登録料金
B級 地区形審判員資格保持者 地区組手審判員のほか、公益財団法人日本体育協会公認空手道コーチ2以上の資格保持者 地区規模の審判 20,000円+全空連登録料金
都道府県形審判員 3段以上 地区組手審判員のほか、公益財団法人日本スポーツ協会公認空手道コーチ1以上の資格保持者 20歳以上 都道府県の審判 5,000+5,000円

2025年2月の規定変更により、一部条件が緩和されました。

審判資格に関する注意点と補足

なお、昭和61年以前に資格取得した審判員については、推薦段位や公認段位を保持していない場合でもC級として継続が認められています。更新講習を受けることで現役続行も可能です。

詳細な資格要件の比較や一覧表は、下記のGoogleスプレッドシートからご確認いただけます。

▶︎ 公認スポーツ指導者 一覧表(Googleスプレッドシート)

この記事の調査・執筆者について

調査・執筆:河合聡志
2019年より世田谷区空手道連盟事務局長。Googleの無料サービスを活用し、空手大会の集計から発表までをデジタルで完結させる仕組みを構築。2025年以降はAIを活用したデータ整理の省力化を模索。